多くの人に愛された日本の選手 浅田真央
浅田真央は日本を代表するスポーツ選手で、フィギュアスケートのファンのみならず日本中から愛された非常に稀有な存在です。フィギュアスケート界に彗星のように登場し、シニアデビューの年にはGPファイナルで世界女王を破って優勝を果たしています。
また、浅田真央といえばトリプルアクセルが有名です。トリプルアクセルは非常に難易度の高いジャンプで、オリンピックという舞台で3度のトリプルアクセルを成功させた女子スポーツ選手は彼女しかいません。これはギネスブックの世界記録にも認定されています。本人もトリプルアクセルにはこだわりがあり、グランプリシリーズや世界選手権といった舞台では必ずといっていいほどプログラムに組み込んでいました。
浅田真央はオリンピックに2度出場しています。2010年に開催されたバンクーバーオリンピックでは銀メダルを獲得しました。4年後のソチオリンピックではショートプログラムで失敗し大きく出遅れ、フリーでは圧巻の演技を見せましたが6位に終わっています。しかし、大きな失敗から自分を立て直し、見事なプログラムを演じ切った姿には多くの人が感動し称賛を惜しみませんでした。その後、2017年に現役を引退しています。
日本初の女性の国民栄誉賞スポーツ選手 高橋尚子
Qちゃんの愛称で日本中の人から親しまれた高橋尚子は、マラソンを中心とした陸上の長距離で活躍したスポーツ選手です。
高橋尚子は、1972年生まれで岐阜県出身です。岐阜商業高校時代そして大阪学院大学時代を通じて陸上競技を続けており、高校、大学時代ともに全国都道府県対抗女子駅伝に選出されるなど活躍してきました。大学卒業の際には教師となるか陸上を続けるか悩んだ末に、その後指導を仰ぐ小出監督がいるリクルートの門をたたきました。そして契約社員として入社し陸上を続けることとなったのです。
1995年にリクルートに入社した当時は、有森裕子などの有力選手も在籍しておりこの中で揉まれることで成長していきました。そして1997年に初マラソンを走るまでに成長しました。しかし、小出監督がリクルートを退社して積水化学に移ったのを契機に、自身も移籍し、1998年にマラソン初優勝、アジア記録樹立などめきめきと成果を残していき、2000年のシドニーオリンピック代表に選出されました。そしてこのオリンピックにおいてルーマニアのシモン選手との一騎打ちを制して、2時間23分14秒という当時の五輪最高記録で優勝しました。
その功績をたたえて国民栄誉賞を受賞しました。国民栄誉賞を受賞した女性スポーツ選手第1号となったのです。その後世界記録を出すなど活躍しましたが、2009年に現役を引退しました。記録にも記憶にも残る女性のスポーツ選手でした。